2001年に出版された最初の「幻の動物とその生息地」。
ハリーポッターの教科書として、小説本編にも登場する「幻の動物とその生息地」は、ファンタビの主人公「ニュート・スキャマンダー」が書いた本です。
「魔法界ではどの家庭にも置いてある」という、この本。
2001年に初版が出版されました。
その後2017年には、旧版に新たなイラストや文章を加えた「新装版」、さらに「ニュートのスケッチ」をテーマに魔法動物を描いた「カラーイラスト版」が発売されました。
2024年現在、ネットでは旧版の新品がなかなか見つからず…。
ですが!
Amazonをウォッチングしまくってようやく、ギリギリ新品を手に入れましたので、「違いを知りたい…!」というあなたに向けてまとめます。
正直、どの版も捨てがたい…!ので、お気に入りの1冊を見つけてくださいね。
「幻の動物とその生息地」は3種類
「幻の動物度その生息地」は、旧版を含めると3種類あります。
2001年に出版された最初の「幻の動物とその生息地」。
その後2017年に出版された新装版。
そしてイラスト版。
新版、旧版、イラスト版の違い
3種類とも、メインの部分は「ほぼ」同じです。
サクッと違いを説明すると…
- 旧版
ハリーの教科書の「複製」なので落書きあり、前書きはダンブルドア、文庫サイズ、 - 新版
旧版にアメリカの重要な魔法動物が加わる、一部イラストあり、前書きはニュート、文庫サイズより大きめ - イラスト版
新版の内容に加えて、フルカラー、全ての魔法動物にそれぞれイラストあり
表にまとめてみました。
旧版 | 新装版 | カラーイラスト | |
---|---|---|---|
出版年 | 2001年 | 2017年 | 2017年 |
落書き | あり | なし | なし |
イラスト | なし | 一部あり | あり |
魔法動物 | 75種類 | 81種類 | 81種類 |
前書き | ダンブルドア | ニュート | ニュート |
サイズ | 文庫 | 約16x22cm | 約25x30cm |
価格 | – | 1,430円 | 4,180円 |
購入する | 購入する | 購入する |
※ドラゴンは1種類でカウントしています。
「幻の動物」旧版はハリーたちの落書き付き
旧版の特徴は、こちら。
- ハリーの教科書の複製
- ダンブルドアによる前書き
ハリーポッターが使っていた教科書の複製
最大の特徴は、この本の「コンセプト」です。
ハリーポッター自身が所有する「幻の動物」の複製だということ。
表紙には、ハリーの名前が書かれています。
さらに、本の前書きでダンブルドアはこんな風に書いています。
ハリーポッター自身の所有する「幻の動物」の複製であり、余白にあるハリー自身およびハリーの友人の有益なるメモ書きまで、そっくりそのままであります。
「有益なるメモ書き」とは、さすが我らがダンブルドア!と言いたくなる表現です。
ハリーやロン、ハーマイオニーの「落書き」が所々に描かれています。
著者のニュート・スキャマンダーについては、こんなコメントが付いていました。
ちなみに、落書きされた教科書が出版されることについて、ニュートはどう思っていたのかと言うと・・
ニュート・スキャマンダー氏は、その代表作にさんざん落書きされることには、とうの昔から慣れっこになっており、これに同意なされました。
・・ということだそうです。笑
物語の外側で、登場人物たちが生き生きとした姿が感じられて嬉しくなります。
そして、ファンタビの映画が始まるずっっと前から、ニュートとハリーが教科書やダンブルドアを通して繋がっていた・・ということに、唸らずにはいられません。
あまりにも自然な落書きすぎるのか、Amazonの商品ページにはこんな注意書きがありました。
書き込みのように見えるのは、元々の印刷ですので お間違えの無いようお願い致します
旧版は新品を探すのが難しいかも
で、こんな素敵な本なんですが、新装版が発売されていることもあって、旧版の新品を探すのはなかなか難儀かもしれません…。
英語版でもいいから!と結構探してみましたが、Amazonに1冊残っていたものをようやっと購入!・・というかんじでした。
今から購入するなら、中古もしくは新装版やカラーイラスト版ということになりそうです。
「幻の動物」の新装版はイラストや魔法動物が追加
新装版の特徴は、こちら。
- 一部の魔法動物がイラストに
- 著者ニュート本人による前書き
- 一部の魔法動物が追加
一部の魔法動物がイラスト付きで紹介
全ての魔法動物ではないのが残念なのですが、旧版にはなかった魔法動物のイラストが追加されました。
イラストの雰囲気は、「可愛らしい」というのとはちょっと違っていて、かなり実写チックというか、精密、緻密なタッチのイラストです。
それでも、旧版では文字だけで表現されていて、想像が難しかった魔法動物についても、イメージしやすくなりました。
著者ニュート・スキャマンダーによる前書き
新装版の前書きは、著者のニュート・スキャマンダー自身が書いています。
旧版の発行の後、改めて、新装版で前書きを書いた・・という時間軸です。
前書きの中でも、
この本を書いた昔を振り返り・・
というように、旧版発行当初を振り返る言葉が出てきます。
そして、この前書きがなぜファンにとって魅力的かというと、映画「ファンタスティック・ビースト」の内容を絶妙に含んでいるからです。
2016年に
私自身、著者紹介は旧版にもあるので、前書きをニュートが書いたと言われてもなぁと思っていました。
ですが、実際前書きを読んでみると、ゲラート・グリンデルバルドの名前や、ピッカリー議長、サンダーバードといった映画で登場した名前が出てきたりして、「おぉおぉ」ってなります。
ただし、なんとも歯がゆいのでご覚悟を。笑
たしかに、ゲラート・グリンデルバルドを初めて逮捕したのは私でしたし、アルバス・ダンブルドアが私にとっては単なる先生以上の存在だったのも真実です。これ以上なにかを語れば、私は魔法秘密法に違反するおそれがあり、それよりも、個人の秘密を何よりも重んじるダンブルドアの、私に対する信頼を裏切ることをおそれます。
こんな感じで、ファンタビの物語について、何か新しい情報や断片を教えてくれるわけではありません。
「魔法秘密法に違反する」なんて表現、リアルと物語がいい具合に混じっていて絶妙じゃありませんか?
6種類の魔法動物が追加
旧版の魔法動物に加えて、新たに6種類の魔法動物の情報が描かれています。
なぜこの6種類が旧版に含まれなかったのかということも、ニュートの前書きの中に書かれているので、ぜひ確認してみてください。
追加されている魔法動物は次の通り。
- ハイドビハインド妖怪
- ホダッグ
- ホーンド・サーペント
- スナソーガスター
- サンダーバード
- ワンプス・キャット
サンダーバード以外、分かんないですが。笑
カラーイラスト版は全ての魔法動物が挿絵付きで登場
カラーイラスト版の特徴は、こちら。
- すべての魔法動物がイラストに
全ての魔法動物をカラーイラストで見られる
カラーイラスト版は、全ての魔法動物が挿絵付きで紹介されています。
「図鑑」のようなサイズ感の本です。
この「イラスト」は、旧版の落書きや、新装版の挿絵とも違います。
Amazonではこんな風に紹介されているのですが・・
イラストはすべて、ニュート・スキャマンダーによるスケッチの体裁をとっており、コメントもユーモアがあります。いかにも洋書といった大人っぽいイラスト・・
実際ページをめくってみると、その意味がわかります。
一般的な図鑑のような、正面・上から・下から・・みたいなものが連続していく・・というのとはちょっと違っています。
まるでニュートが、動物たちの「息づかい」まで一緒に描き込んだようなのです。
魔法動物が、生息している場所やイメージとともに、ときに愛らしく、ときに毒々しく残酷に描かれています。
そんな動物たちの姿を、ニュートとともに旅しながら、ニュートの隣で見ているような…そんな気持ちにさせられる。
ニュートが世界を旅し、魔法動物について伝えようと、深い愛情と洞察をもって「幻の動物とその生息地」を書いたことが、一番よく伝わってくるのが、このカラーイラスト版かもしれません。
カラーイラスト・英語版をKindleUnlimitedで試し読み
ページを開けば、魅力が溢れすぎる1冊なのですが、いかんせん、高価です。
英語版のみなのですが、カラーイラスト版は「Kindle Unlimited」の対象になっているので、イラストや本の雰囲気を試し読みしてみるのもいいかもしれません。
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ちなみに、電子書籍なので、ちょっとしたアニメーションが付いています。
ただ、ちょろちょろ動くだけ・・というよりは、動物たちが息をして、動き出す・・というくらいにリアルな動きです。
見開きで大きく描かれる魔法動物も多いのですが、電子書籍だと半分になっちゃいますよね。
そうなってしまった動物たちは、最後のほうでちゃんと一枚の絵として見られるページが用意されています。
なので、「真ん中で切れてるんですけど!」なんて絶望せずに、最後まで試し読みしてみてくださいね。
英語版「FANTASTIC BEASTS」の表紙の美しさ
もう1つ。
英語版も美しいのです。
写真で見るとわかりにくいのですが、英語版の表紙は、少し浮き上がっています。
金色の題字の部分は、きらきら輝いていて、光の当たり具合によって七色が映るようなそんな装飾になっています。
ハリーポッターの英語版(イギリス版)もそうですが、英語版は表紙が本当に綺麗。
ちなみに日本語版がこちら。
中身の紙の質や、表紙のハードカバーなどは、日本語版の方が圧倒的に良質です。
ですが、表紙の「装飾」の美しさは英語版に及びません。
個性を持った本、という感じです。
デザインは同じでも、装飾の具合でこれだけ本の印象が変わるのか・・と魅了されました。
・・というわけで、気づけばこんな感じに。
まとめ
「幻の動物とその生息地」について紹介しました。
2001年に出版された最初の「幻の動物とその生息地」。
その後2017年に出版された新装版。
そしてイラスト版。
ファンタビやハリーポッターの世界をより深めてくれる「幻の動物とその生息地」、お気に入りのものを手に取ってみてくださいね。