ハリーポッターをテーマにした、お菓子のコンテストが1つの番組になっています。
U-NEXTだけで独占配信なのですが、これが面白い!
日本のいわゆる「料理対決」みたいなのとは、全く違います。
コンテスト側の仕掛けも最高なのですが、出場者たちがユーモアたっぷりで明るくて、見ていてとっても楽しい気持ちになれるんです。
さらに会場は、イギリスの「スタジオツアー」なので、お菓子もその背景に映り込むものも、全てがハリーポッターです。
そしてなにより、この番組はハリーポッターに触れて大きくなった大人たちの戦いです。
小説も映画も、今私たちが触れられる「ハリーポッター」はやはり「過去」のもの。
ですが、このコンテストは、ハリーポッターの世界を心に抱え、プロのパティシエとなった大人たちが、「今」を戦うのです。
ハリーポッターの物語の何に触れ、何に心を動かされ、そして物語のようにはいかない現実をどう生き抜いてここにいるのか。
そしてそれの思いをどう「お菓子の作品」に込めるのか。
「え?料理番組でしょ」なんて見ないでいると、本当にもったいない!
この記事では、ウィザーズ・オブ・ベイキングの魅力を詳細に語っていきます。
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ハリー・ポッター:ウィザーズ・オブ・ベイキングはU-NEXTで配信中
ハリーポッターをテーマにしたお菓子のコンテスト、「ウィザーズ・オブ・ベイキング」は動画配信サイトU-NEXTで見られます。
独占配信なので、U-NEXTのみです。
司会は、ウィーズリーの双子の兄弟フレッドとジョージを演じたジェームズ&オリバー・フェルプスです。
会場は、イギリス・ロンドンにあるスタジオツアーで、2人1組でチームを組み9チームが優勝をかけて競います。
全部で6回の戦いを勝ち抜けば優勝。
第1回の王者という称号と、ハリーポッターの料理本に掲載されるというチャンスが与えられます。
この戦いの様子を、1回戦ずつ全6本の番組として見せてくれるのが「ウィザーズ・オブ・ベイキング」です。
お題や、仕掛けが魔法だらけなので、パティシエとしての技術力だけではなく、ハリーポッターの世界観をどう表現するかが求められます。
では、そのバトルの魅力を詳しく。
料理番組ではなく、もはや一つのドキュメンタリー作品だと思っているので、どうなって誰が勝って‥なんてネタバレはしないのでご安心を。
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ウィザーズ・オブ・ベイキングの魅力は?
この番組の魅力はこんなところ‥!
- 舞台がイギリスのスタジオツアー
- コンセプトがハリポタの物語
- 参加者がハリポタ大好き
- 日本の料理番組とは別モノ
- 作品のスケールが桁違い
- ハリーポッターと「今」をつなぐ物語
舞台がイギリスのスタジオツアー
コンテストの会場となるのは、ワーナー・ブラザーズ・スタジオ・リーブスデン。
見学ツアーは「ワーナーブラザース スタジオツアーロンドン-メイキング・オブ・ハリー・ポッター」です。
そう、東京のスタジオツアーの大先輩ですね。
どちらも映画セットを「体感」できる場所ですが、ロンドンの方は東京のスタジオツアーとは展示内容が少し違っています。
なかなかロンドンまでは行けない、というか東京すら「え?行くの?」と思っているなら、この番組で予習するものありです。
おそらく「え、こういうのなんだ!」と思うはず。
日本のバラエティでもスタジオツアー東京を紹介するものはありますが、もうね、圧倒的に違うのです、このコンテストの紹介の仕方と。
やはり「本場」。
何もかもわかってらっしゃる方々が作る、スタジオツアーの「魅せ方」なのです。
東京にはない「グリンゴッツ銀行」の「中」は見る価値ありすぎですので、ご注意を。笑
毎回テーマがあり、そのテーマにまつわる映画セットの前で、審査が行われます。
お菓子の作品と、映画のセット…いえ、もう映画の世界が合わさって、世界観抜群です。
登場するセットは‥
- 9と3/4番線
- グリンゴッツ銀行
- ダイアゴン横丁
- 禁じられた森
- ダンブルドアの校長室
- ホグワーツ城の大広間
さらに映画で活躍した「あのキャスト」も審査委員として登場します。
また、これがいいんです。
詳しくは後の方で解説しますね。
お題や細かいコンセプトにハリーポッターの物語が詰まっている
毎回テーマが与えられるのですが、これがもうハリーポッターの物語が好きな人にはたまらない内容なのです。
それから至る所に、ハリーポッターの要素が散りばめられています。
例えば開始と終了の掛け声が、あの魔法の呪文だったり、お題が入っている箱が、ハリーたちのトランクだったりするわけです。
そもそも挑戦者たちの登場も「あの場所」からですし、ほかにもあげればキリがありません。
そして、参加者がみんな「ハリーポッター」が好き、というのも特徴です。
参加者がハリーポッターが大好き
そもそもお題が、ハリーポッターを知らないとどうにもならないものばかりなので、当然と言えば当然なんですが、みんな本当に好きなのがよくわかります。
すごくキリッとした美人のパティシエさんが、ちょっと恥ずかしそうに「ニンバス2000を持ってるの」というところなんて、本当に最高です。
参加者は、子どもがいたりと、みなさましっかり大人なんですが、ハリーポッターの物語にまつわる要素が出てくると、どこかに子どもの頃の顔が横ぎります。
難しそうなお題が出されても、このシーンのあの場面のここが好きなの!と話しているときの、キラキラした表情は本当に素敵で、テレビを見ながら、「そうそう、あのシーンいいよね!!」なんて言ってしまいそうになります。
もちろん映画のこのキャラクターが好き、というのもあるわけで、その役を演じた俳優さんが登場、ご対面…!という場面も。
長い長い時を経ての「出会い」に、言葉にはならない何かがピタッとハマるような大きな音を感じて、こっちまでうるうるしてしまいます。
‥書きながら胸が詰まってきました。笑
スタジオセットに、興奮して喜んでいる姿なんか見ると、こちらまで嬉しくなってしまったり。
ここまで読んでなんとなく、「おや?」と思っているかもしれません。
そう、私たちが慣れ親しんだ日本の料理番組とは全く違います。
日本の料理番組とは全くの別モノ
ウィザーズ・オブ・ベイキングは、日本のお料理番組とは全くの別モノです。
まず、まぁ多国籍です。
出てくるお菓子や材料は知らないものばかりです。
日本語訳の字幕は当然出ているのですが、訳されたところでそれが何なのか全くわからなかったりします。
「ゆず」が登場して、レモンに似た日本のフルーツ、みたいな説明がされていたのも、新鮮で面白かったです。
そうか、そりゃそうだよな、みたいな。
イギリスから、アメリカから、メキシコから‥、とにかく多国籍なので、たとえば「思い出の味」が全然違うわけです。
日本みたいにお雑煮は味噌なのかあんこなのかとか、そんな違いがめちゃくちゃ微妙に感じるほどです。笑
カラフルさは日本では到底お目にかかれるものではありません。
何より、出演者がみんな明るくて楽しいのです。
ウィットに富んだ、って多分こういうことを言うんだろうな、ユーモアがあるってこういうことなんだろうな、という感じ。
お互いにちょっと牽制しあったりもするのですが、そんなのって日本の料理番組ではあまり見かけないですよね。
私が思い浮かべるのは、「TVチャンピオン」なんですが(古いかな)司会の人がちょっかいかけて、「この人こんなことしてますよ!」みたいにいうくらいで終わるイメージでした。
しかも出演者はちょっと迷惑そうというか、忙しんだよ早くどっか行ってくれ、みたいな顔してるイメージ。笑
ですが、この番組の出演者たちは、勝手に近くで作業しているライバルチームに話しかけたりします。
相当に有名なプロばかりで、生まれるものは本当に素晴らしくて美しいのに、気取ったところがなく、お互いにおしゃべりを楽しんでいて、とってもいい感じなのです。
作品のスケールも桁違い
映像として見ていて面白いのは、やはり作品の「大きさ」です。
まぁぁ、でかいのです。
お題に「何m以上」みたいな指示があって、それを数時間で作り上げるわけですが、これは相当に無理しないとできないようで。
大きさや要素の数にこだわれば、1つ1つがどうしても繊細さを欠いてしまいます。
かといって、細部にだけこだわると、迫力が劣ってしまう。
もちろん真剣な表情で手を動かし続けるのですが、なんかこう、湿っぽくないというか、カラッとしてるんですよね。
トラブルも起きますが(トラブルっていうか魔法が発動‥?)、そこはプロなのでリカバリーや修正も見事です。
審査員がまた、超個性的で素敵なので是非見て欲しいのですが、日本みたいに眉間に皺寄せてしかめっ面もしないですし、反対に遠慮したようなことも言いません。
とにかく全てが気持ちがいい。
ハリーポッターと「今」がつながる1つの物語
このウィザーズ・オブ・ベイキングの一番の魅力は、やはり「今」とつながっていることだと思います。
名作はもちろんいつまでも色褪せることはありません。
ただ、映画も小説も完結していて、お話を私たちは知ってしまっています。
知っている以上、大人になって感じ方が変わったとしても、完全には新しい出会いにはなりません。
ドキュメンタリーで、あのときこうだった…と振り返ることも、それはそれで面白いし、作品に対する見方を変えてくれます。
でもどこまでいっても、それは「あのとき」の話で、過去なんですよね。
ですが、この「ウィザーズオブベイキング」は、子どもだった物語のファンたちが、大人になり、一流の技術を身につけて、その技術を競う戦いです。
国籍も年齢も違うプロたちが、お菓子作りと、ハリーポッターという結び目で繋がって、ここに集まっていること。
いろいろなものを飲み込みながら、全てを自分の糧にして、ここにいて、でもその中には確かに、小さな頃の思い出や好きなものが確実に生きていること。
大人も子どもだったこと、そんな当たり前のことを思い出させてくれるのが、このコンテストだと思うのです。
ハリーに出会い、ときには出会ったことすら忘れ、悩んだり迷ったりしながら、また本のページをめくって、そうやって一生懸命生きてきたんだな…
過去と今がつながって、しかもあぁこんなにいろんな人が、いろんな形で、いろんな部分に惹かれて、「ハリーポッター」と一緒に生きてきたんだなって思うような。
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