ハリーポッターの地上波放送がようやくやってきました!
2024年1月に4作品が放送されます。
いずれも21時から。※放映終了
1/12(金)ハリーポッターと賢者の石
1/19(金)ハリーポッターと秘密の部屋
1/26(金)ハリーポッターとアズカバンの囚人
2/2(金)ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
特に、ファンタスティック・ビーストの第3作品目「ダンブルドアの秘密」は地上波「初」!
あらすじは他で散々語られているので・・
そこをもう一度という方は「【初心者向けまとめ】映画「ハリー・ポッター」シリーズは全何作品・何時間?見る順番は?」へ。
この記事では、大人になったからこそ楽しめるハリーポッターの魅力を紹介。
さらに、ハリーポッターにはない「大人の魔法使い」たちの物語であるファンタスティック・ビーストについても紹介します。
テレビで見れる!2024年1月〜金曜ロードショー放送作品
金曜ロードショーで放送されるのは、ハリーポッターの最初の3作品。
ハリー・ポッターと賢者の石(2001年)
ハリー・ポッターと秘密の部屋(2002年)
ハリー・ポッターとアズカバンの囚人(2004年)
そして、ファンタスティック・ビーストの最新作です。
ファンタスティク・ビーストとダンブルドアの秘密
2024年1月のテレビ放送はハリーポッター始まりの3作品
ハリーポッター3作品は、まさに物語の始まり。
2作品目の秘密の部屋まではどこか楽しげな雰囲気があります。
魔法使いという自分の本当の姿を知ったハリーの喜びと、知らない世界へのワクワクが一番感じられるのが「賢者の石」。
覚えていないような過去の出来事や悲しみから目を逸らさずに、今を生きることの大切さが、ハリーの姿を通して語られます。
2作品目の「秘密の部屋」ではホグワーツ魔法学校という「場所」にスポットが当たります。
何百年も続く魔法の歴史の深さや恐ろしさが、ほんの少し覗くのがこの作品。
3作品目「アズカバンの囚人」では、ハリーだけでなく、魔法界全体が知らなかった「過去」が明らかになります。
幾重にも重なっていく物語が、その謎の一部を明らかにした・・かと思えば次の謎が・・
全ての人物が生きていて、幾つもの物語を紡いでいる。
生きている人だけではなく、命を落としてしまった人たちの物語も、まるで糸のように、ハリーや多くの人たちの心の中に紡がれている。
そんなことを教えてくれるような物語が少しずつ少しずつ、明らかになっていきます。
ただし・・
ここまで見ても、「ほんの」少し。
とんでもなく序章だし、序章なんだけど物語の全てです。
とくに「賢者の石」。
魔法使いのファンタジー??
いやいやいやいや・・・
最後まで見てからそこは判断して下さい・・!!
と大いに言いたい。
暗い?つまらない?成長しない?ハリーポッターを1,2巻でやめるともったいない理由
地上波テレビ初!ファンタスティックビースト「ダンブルドアの秘密」
今回の金曜ロードショーでは、ファンタスティク・ビーストは最新の3作品目「ダンブルドアの秘密」のみの放送です。
ファンタスティックビースト??
ハリーポッターの薄めたやつでしょ??
って思っていたら・・本当に、この機会に2作品を見てほしい・・!!
映画ハリーポッターを見てない!ファンタスティック・ビーストとどっちが先?
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
私はこのファンタスティックビーストの映画を見て、改めてハリーポッターの映画をちゃんと見ました。
小説を原作としたハリーポッターと違って、ファンタスティックビーストは、「映画のため」に脚本が書かれた作品です。
なので、脚本が100%全て。
全ての要素が描き切られるので、お話としても納得がいくし、無理がありません。
そこへ来て、CGやら演出やらの進歩と、大人の魔法使いということで魔法の演技が「大人の俳優さん」になります。
そうしたら、もう。
面白くないはずがない。
怪しさと危うさがあるからこそ心を奪われてしまう、人間の弱さみたいなものを突きつけてくる物語もまた、いい。
いやぁ、ハリーポッターはなぁ・・
みたいな人に「こそ」見てほしいのがファンタスティックビーストです。
正直に私の感想を言ってしまうと、3作品目より、1、2作品目が光ってます。
大人の事情とかコロナとか・・なんだかいろんなものが影を落としてしまった3作品目。
本当はあと2作品あって、全部で5作品になる「予定」なのですが、今のところ第4作の製作は真っ白の様子。
なので、3作目もちゃんと面白いんですが・・・
それ以上に・・1と2!!
反対に、ハリーポッターを同じ俳優さんが演じ続けてくれたこと。
シリーズ完結まであしかけ10年を多くの人が捧げてくれたからこそ、見られた映画なのね。
と改めて感謝したりもしますが。
1,2を見るならレンタルもいいですが、2024年1月からAmazonプライムビデオの見放題の対象になりました・・!!!
なので、ここで予習しておくのもおすすめ・・!!
>>ハリーポッター映画がamazonプライムビデオで見れるように!
いや、3作品目も見放題の対象なんですが・・
締め切り効果がないと・・なかなか。
ここからは、大人にこそ刺さるハリーポッターの見どころを紹介します。
ハリーポッターの物語の魅力は「限界」を描いているところ
ハリーポッターの物語では「限界」が描かれます。
- 魔法
- 人物の能力
魔法の限界
ハリーポッターの物語は、杖振り回して終わりではありません。
むしろ、あんまり杖は振り回しません。
魔法は何でもできる万能の道具ではなく、制限だらけ、限界だらけ、時に危うく使う人間の良識が問われるようなものとして描かれます。
ハリーポッターの場合は、子どもの魔法使いが主人公ですから、余計に制限だらけ。
覚えたばかりの超基礎の基礎な魔法で、どこまでやれるかやってみな、と挑発されているかのよう。
杖の先っぽが光ったり、火を出したりするだけで、超怖い大人の魔法使いに立ち向かえますか・・!?
というとんでもない無力感の中で、それをどう補っていくのかが試される部分であり、この物語の面白さでもあります。
1作品目の賢者の石から始まって、7,8作品目の死の秘宝まで、ハリーは年を重ねて成長していきますが、それとは反対に敵となる相手との力の差がどんどん開いていきます。
死の秘宝あたりでは、いや、もう無理じゃね?と匙を投げそう。
最後まで作者はハリーたちに強力な「魔法」を与えてはくれません。
ヒーロー不在の「能力」の限界
登場人物も、一癖も二癖もある人間臭い人たちばかり。
大人のくせに怒ったり、迷ったり、間違えたり。
おおよそ「児童文学」にはないような「人間臭い」物語です。
その分、自分の中のどこかと、物語の中の誰かが強く結びつくような実感があって。
さらにいえば、ハリーポッターの物語にはいわゆる「ヒーロー」はほぼ存在しません。
みんながそれぞれ何かを抱えていて、その「何か」が問題のきっかけになることもあります。
でも次第にそれが「力」に変わります。
変わった能力を持ちながらも人間性が豊かな人々の世界よ。風変わりな性格が能力として描かれる。
出典:リターン・トゥ・ホグワーツ
最初はただの「欠点」にしか見えなかったものが、物語の中で流れる7年という時間をかけて、「能力」となり、かけがえのないものとなる。
「それぞれに意味がある」なんて、言葉で言うのは簡単です。
それをごく自然な形で、登場人物の成長や物語の進行を通して、理解を超えて心の底に染み込んでいく。
謎解きや構成の緻密さもさることながら、根幹に流れている「思い」を意識、無意識に感じるからこそ、長く愛される物語になっているのだと思います。
ファンタスティック・ビーストで描かれる「限界」
ファンタスティック・ビーストは、ハリーポッターとは違って「大人の魔法使い」がメインになります。
ハリーポッターでは、ホグワーツ魔法学校の中が主な舞台でした。
ファンタスティック・ビーストの主人公は、ホグワーツを卒業した立派な大人です。
が、これもまたハリーポッターシリーズの特徴である、ちょっと「情けない」大人です。
自分が他人をいらつかせてしまうのを知っているし、うまくやれないと思っています。
魔法動物たちに愛情を注ぎ、動物たちからは絶大な信頼を得ている主人公ニュート。
大人の魔法使いたちは、学校を飛び出して「マグル(非魔法族)」たちの只中で生きています。
ファンタスティック・ビーストの時代は、ハリーポッターの時代よりおよそ70年前です。
魔法は徹底的に隠され、魔法動物すらタブーの1つとされているなど、より抑圧された中で暮らしています。
秘密を守らなければならない魔法使いたちが、「なぜ自分たちが隠れなければいけないのか」という不満を呼びます。
そこへ時代背景としては「世界大戦」がある。
魔法使いたちのマグルに対する我慢が限界に達しているところへ、それを扇り、「正しさ」を説く人物が現れます。
それが映画の2作目のタイトルにもなっている「グリンデルバルド」です。
大きな不満がうねりとなって、マグルの世界を飲み込もうとする・・
ただ、一見すると正しいことを説いているようで、そこに惹きつけられ取り込まれていく魔法使いたちが描かれます。
真っ黒だったハリーポッターの悪役「ヴォルデモート」とはまた違う。
時代は逆ですが、どこか現代的にも思える、そんな怖さを持った人物とどう戦っていくのか。
ハリーポッターの物語の中で、大きな大きなあらすじは既に語られていますが、細かい部分は全く闇の中。
ダンブルドアとグリンデルバルドに、ニュートや魔法動物たちがどう関わっていくのかが見所です。
映画に関わった裏方さんたちの力
映画というと、私は「俳優さん」とか表に見える人にどうしても目が行ってしまいます。
ですが、ハリーポッターは裏方となっている美術や演出・音声さんへの「リスペクト」がすごいです。
スタジオツアーはあくまで「スタジオ」を見るツアー
東京にあるハリーポッターのスタジオツアーは、あくまで「裏側を見る」ツアー。
スタジオツアーの最後の部屋が象徴的。
関わった俳優さんからスタッフさんに至るまでの名前が、「魔法の杖」の箱に記されいっぱいに詰められています。
決して、ハリーポッター「テーマパーク」ではありません。
USJはハリーの世界に入り込むような作りになっていますが、スタジオツアーは「セット」です。
セットなんですが、それが1つの芸術として、豊島園の跡地にどーんとできちゃうくらいですから・・
しかも賢者の石の公開された2001年から20年以上経った今・・
最終作品の映画公開は2011年ですが、そこからだって10年以上経っています。
それでも忘れられずに愛される。
愛情いっぱいに思いを込めて作られた作品だからこそ、今も色褪せないのね・・なんて思いながら見れるのは大人の特権です。
【感想】ハリーポッターツアー(としまえん跡)の原作ファン感動ポイント
映画ならではの演出や小道具の美しさ
子どもの頃はお話を追いかけるので精一杯でしたが、本当に実在しそうな小物たちの存在も、ハリーポッターの映画の魅力の1つです。
特に、改めて注目すると面白いのが、さまざまな「デザイン」。
暖炉に溢れるお手紙や・・
「吠えメール」。
魔法界の「新聞」である「日刊預言者新聞」。
これらは全てデザイン・スタジオ「MinaLima(ミナリマ)」という2人のグラフィックデザイナーによるものです。
「賢者の石」の映画でタッグを組んだことをきっかけに、その後もハリーポッター全作でさまざまなデザインを手がけてきました。
ミラフォラ・ミナとエドゥアルド・リマで、二人の名前から「ミナリマ」なんだそう。
トークショーで実際にお話を聞いたのですが、例えばお手紙などでも、その人物になりきったつもりで書くのだそう。
ハリーポッターの中には、日記や手紙などなどさまざまな「文字」が登場するので、こういったところに注目しながら見てみると、また違った面白さを感じられるはず。
まとめ
金曜ロードショーで放送されることが決まると、なんだか浮き足立ってしまいます。
電車で先日、「ハリーポッター・・??」みたいな会話を聞いてしまい。
いや、ちゃんと見たら面白いよ・・!
って話しかけそうになりました。笑
一人でも二人でも、この世界に触れる人が出てきたら嬉しいな・・
欲を言えば、本の世界まで届いてほしい・・
ドラマ化の話もあるハリーポッターですが、ドラマでは映画で省かざるを得なかったシーンを入れて、原作に忠実にやるそうです。
映画で評価を得ていても、やっぱり「原作のあのシーンを・・」と思っている人が多いということなんでしょうか。
ぜひぜひぜひぜひ。
ローリングの描いた世界は、こんなもんじゃないぜ。
本が苦手な人も、これだけ映画でイメージがしっかり作れていれば、もうすんなり行けるはず。
あぁぁ早く読めばよかった。
って・・・なりましょ。笑