USJには「オリバンダーの店」があります。
これが曲者で、お土産ショップとしてのオリバンダーの店と、アトラクションとしてのオリバンダーの店があるのです。
特にアトラクションでは、魔法の杖と魔法使いとの出合いを目撃できるのですが‥

これがとんでもなく素敵‥!!!!
行くかどうか迷っているなら絶対行った方がいいし、スルー予定なら予定の変更をおすすめします。笑
「目撃」と言いましたが、一回のショーで一人だけ、杖と出合う魔法使いを「体験」することができます。
オリバンダーに選ばれなければならないのですが…。
なんと選ばれてしまいまして‥!!
観客として見ているだけで十分満足していたのですが、選ばれたときの体験は全くの別のものでした。
どうしても「選んでもらった杖が買える」ところにスポットがあたりがちですが、そうではなくて、選ばれて前に出ないと見えない小道具があったり、オリバンダーと目を合わせて話をすることができたり‥
忘れられない体験を通り越して、経験レベルで記憶に残る時間でした。
後半では、そのときの感想も紹介します。
この記事ではUSJハリーポッターエリアの「オリバンダーの店」のアトラクションについて詳しく紹介します。
オリバンダーの店のアトラクションはどこにある?
オリバンダーの店のアトラクションの場所からまとめます。
オリバンダーの店のアトラクションと待機列はどこ?
「オリバンダーの店」は、エリアの真ん中あたりにあります。
ショーウィンドウは通り沿いなのですが、実は杖を買うことができるショップは湖の方が入り口です。(お隣の青いショーウィンドウのお店の入り口から入ると、奥でつながっています。)


通り沿いのショーウィンドウの手前にある扉。


この扉の隣にアトラクションの待機列があります。


よく見ると「待ち時間」の表示があるんです。


運行中は、クルーさんが扉の前に立って案内してくれています。


看板とかないので、本当にわからない!!
クルーさんが「魔法のショーです。」的な呼びかけをしています。
混雑している時は、「何に並んでいるんだろう?」と気づける可能性もあるのですが、パークが空いていると素通りの人が多い印象です。
私も素通りしていました‥。
待機列も素敵
実はこの待機列、実際に並んでみると、かなり奥行きがあります。


階段の上には店内へ続くであろう裏口の扉があったり、窓からはありったけ詰め込まれた杖の箱が見えます。


ショーは「随時運行」とのこと。
私が行った時は空いていたので、前の回が終わったらすぐ案内、という感じでした。
オリバンダーの店「魔法の杖ショー」は最高のアトラクション
あんまり見せると、体験した時の感動がなくなってしまうので迷うのですが、これは素敵さをちゃんと伝えないと素通りしてしまうので、最低限にしつつ紹介していきます。
オリバンダーの店で体験できる「あのシーン」とは?
オリバンダーの店では、ハリーが自分の杖と出会った「あの場面」を体験できるショーです。
ハリーはホグワーツに入学するために、学用品を揃えに「ダイアゴン横丁」へ出かけます。
そこで訪れたお店の一つが「オリバンダーの店」。紀元前382年創業の高級杖メーカー、魔法の杖のお店です。
店主のオリバンダーが、壁一面の無数の杖の中からハリーに合う杖を探すため、次々とハリーに杖を試させます。
ハリーがちょっと杖を振っただけで取り上げてしまい、試し終わった杖が高く積み上げられていきます。
困惑するハリーをよそに、オリバンダーはますますうれしそうな顔になっていき、運命とも言える一本の杖がハリーに手渡されます。
「柊と不死鳥の羽、28センチ、良質でしなやか」
杖をハリーが手にすると‥
急に指先が温かくなった。杖を頭の上まで振り上げ、ほこりっぽい店内の空気を切るようにヒュツと振り下ろした。すると、杖の先から赤と金色の火花がはなびのように流れ出し、光の玉が踊りながら壁に反射した。
オリバンダーの店のショーの様子をちょっとだけ
扉をあけて中に入ると、外とは全く違った世界が広がります。


ハリーは妙なことに、規律の厳しい図書館にいるような気がした。(中略)ハリーは、天井まで整然と積み重ねられた何千という細長い箱の山をながめた。なぜか首筋がゾクゾクした。ほこりと静けさそのものが、密かな魔力を秘めているようだった。
天井がとても高く、上の方までぎっちり積まれた杖の箱。


思わず「おお」と声が漏れます。
そして‥そこからまた違う部屋へと進むと、そこには「オリバンダー」が。


実はもちろん、杖の方が持ち主の魔法使いを選ぶのじゃよ。
オリバンダーの店のショーの仕組み
このオリバンダーの店のショーは、一回のショーのなかで選ばれた一人だけが、オリバンダーに杖を選らんでもらうことができます。
選ばれた人が、オリバンダーさんの前に進み出て、ハリーのように杖をあれこれ試させてもらいます。
そして、運命の一本が決まる、というショーです。
選ばれなかった人たちは、ショーの様子を見守ります。
残念だなぁなんて思いが吹き飛ぶほど、素敵!!
むしろゆっくりじっくり見られるので、選ばれなくても何度も来たい!と思ってしまいます。
オリバンダーに選んでもらった杖は、ショーの終了後に「購入」することができます。(買わないこともできます。)
そういう意味ではちょっと商業的でもあるのですが、選んでもらった杖の箱に特徴があって「埃」をかぶったデザインになっているのだそうです。
お店で好きなキャラクターの杖を買うのもいいのですが、この「レア感」はちょっと諦められないかも。
私が参加した回では、海外の方が選ばれていて、とっても喜んでいたのがめちゃくちゃ印象的でした。
素敵な思い出になったんだろうな、とこちらまで笑顔に。
いいなぁ、でも私は一生選ばれないんだろうなぁ。…なんてのん気に構えていたら‥



選ばれました‥!?
【体験談】大人でもオリバンダーに選ばれた!素敵すぎる魔法体験


オリバンダーに選ばれると、自分に合う「杖」を選んでもらう場面を体験できる、先ほどそう書きました。
ですが‥そんなふうにさらっと書いてしまうのはなんか違う!!違いすぎる!!
それくらいすごい「体験」というか、もう「経験」でした。
目の前でただ繰り広げられるショーを「見る」のと、自分がそのなかに入り込むのは、圧倒的に違います。
狭い部屋で行われるショーなので、距離はそんなに変わらないはずなのに。
なので、体験者もしっかりやることがあります!
ちょっと前に出て、ふんふん言う、みたいなのではなくて、ショーの中の1つの重要な役割を与えられている感じ。
このショーをぶち壊すわけにはいかない!!と思うと、かなりの冷や汗だらだら体験でした。笑
オリバンダーに選ばれた‥待っていた魔法体験がすごい
私が体験した回は、まずまずの人数がいました。(結構列ができていた)
オリバンダーのいるお部屋の中もなかなか混雑していて、後ろの方に。見えないかも‥と心配していたら‥
オリバンダーとばっちり目が合いました。



え?え?私ですか?
室内は薄暗いのに、その瞳に吸い込まれるような気持ちになりました。
「こちらへどうぞ」みたいなことを言われたような気がします。なんせパニックなんで、人並みかき分けてオリバンダーさんの机の前に進みでます。
なんていうんでしょ、もうとんでもない不思議体験です、ここからすでに。
オリバンダーさんの机の上には、雰囲気がありすぎなランプや、羽ペン、何かが書かれた書類のようなものが並んでいました。
後ろで遠巻きに見ていた時には見えなかった、細かいディテールにドキドキが止まりません。
名前と杖腕(利き手)を聞かれ、オリバンダーさんがまずは一本の杖を出してきてくれました。
まずはオリバンダーさんが観客に向かって、これはどんな杖で、どんな魔法使いに向いているのか‥といった話をします。
まぁ、耳には入っても全く頭に入ってきません。笑
説明が終わって、一本目の杖を手渡してくれました。
渡し方も丁寧というか、雰囲気があります。
杖、初体験です。
意外としっかりとしていて、ちょっと重さがあって、何より作りが綺麗!そして意外と短め。
握った時にちゃんとしっくりくる作りで、まずはそれに驚きます。
杖ってこういうものだったんだ。
オリバンダーさんが、杖の振り方と呪文を教えてくれるので、真似して魔法を試します。
‥すると、うまくいかない、というか「めっちゃ失敗!」みたいなことが起きるので、お客さんから笑いが起きます。笑
展開を知っているのに、自分がやらかした感じがあってなぜか焦る。笑
2本目の杖も同じように上手くいかず。温かい笑に包まれながら、また焦る。笑
そして、3本目の杖がおもむろに取り出されます。そうあのシーンのように。
そして‥。
この後の展開はお楽しみで。
映画そのものすぎて、本当にすごいです。
杖と魔法使いの繋がりを体感できる
展開や演出もすごいのですが、私を選んでくれた杖の説明をしてくれるときのオリバンダーさんの、目。
そういえば、映画はもちろん、小説でもオリバンダーの目は吸い込まれるような、見透かされるような深さと怖さがありました。
それを思い起こさせるくらい、澄んだ瞳。
この杖はどんな魔法使いに合う杖なのかを教えてくれるのですが、その表現があまりにもピタリときてしまって。
杖が自分を今いる場所の次のステージに連れて行ってくれるような、そんな相棒、味方になるのが、魔法使いにとっての杖なんだよ、と教えられているような気持ちになりました。
ああ、そうやって出合って、長い間寄り添って、自分自身を引っ張って守ってくれた杖だからこそ、失ったときにあれほど痛いのだな、と。
「杖を折られてしまう」「奪われてしまう」ことの意味が、腑に落ちた気がしました。
杖を箱に収めて、ショーは幕引きです。
ちなみにぴったりの杖が見つかった瞬間、後ろにいるお客さんからは大きな拍手が起こります。これもまた素敵体験です。
部屋の奥の扉が開くと、その先はオリバンダーの杖が並ぶグッズショップに繋がっていました。
写真(↓)の右奥にある扉から出てきます。


明るく、ざわざわとたくさんの人がいる店内に放り込まれ、閉められた扉を振り返ると、え?なんだったんだ今の体験、現実?みたいな不思議な感情が湧き上がります。
千と千尋の神隠しのラストみたいな。
一気に押し寄せる現実感が、より一層、さっきまでの体験の特別感を上げるといったところでしょうか。
このグッズショップ、「オリバンダーの店」というには広いし、明るいし、雰囲気がすっきりしすぎていて、ちぐはぐな感じがしていたのですが、なるほどアトラクションがあっての、このショップなのかと納得です。
ですが、まだ終わりではありません。笑
オリバンダーに選んでもらった杖は購入するかどうか決められる


オリバンダーに選んでもらった人は、クルーさんの案内でお店の2階に続くであろう階段の前に連れて行かれます。
さぁ、商談の始まりです。笑
「プレゼントしたいのはやまやまなんですが‥」と言ってくれるご配慮。
杖の値段は上がりに上がっていて、2025年7月現在6,400円です。


買うか、買わぬか、究極の選択です。笑
買わない場合でも、杖の写真を撮らせてくれますし、お姉さんがカメラで杖と一緒の写真も撮ってくれます。
ちなみに杖そのものは、ショップで購入できるもので、ハリポタエリアで魔法を使うことができるものです。
違うのは箱だけなのだそうですが、それでも、というかそれだけで十分すぎる特別感が漂っていました。
そして‥
「この杖は、お姉さんのことを長い間待っていたので、箱が埃をかぶっているんですよ」
殺し文句です。(商売上手すぎる‥)
映画のあのシーンそのものを体験できる
このアトラクション、本当に映画でハリーが杖と出合う、あのシーン「そのもの」です。
小説とはまたちょっと違うので、ぜひとも映画を見てから挑んでほしいです!
もう、杖を選ぶあのシーンだけでもいいので、3回くらい見ておきたい!
展開以上に、オリバンダーの机の上とか、杖の棚の雰囲気とかそういうのをしっかり見ておくと、感動が増します。
大人でも選ばれる可能性はある
やはり気になるのは「どうやったら選ばれるのか」ですよね。
子どもやローブでコスプレしている人が選ばれる‥という前情報を耳にしていたので、私も全く選ばれると思っていませんでした。
大人で、しかもローブもハリポタグッズも一切なしの「普通の格好」でしたが、ちゃんと選んでもらえました。
1回目にこのショーを見たときは、海外から来た男性が選ばれていました。(オリバンダーと英語で会話しているのがめちゃくちゃ格好よかったです。)
で、やってみるとわかるのですが、大の大人が結構な人数の前で杖を振り回すのは、ちょっと恥ずかしい!!笑



おぉぉ、この呪文を私が唱える日が来るとは‥!!
みたいな。恥ずかしがると、場がしらけてしまいます。
そうなると、やれます、できます、やり切りますよ!みたいな、楽しんでやってくれる人かどうかは見られている‥かもしれません。
USJオリバンダーの店のショーアトラクションを見るべき理由
USJのオリバンダーの店のアトラクションは、もう絶対に見てほしいおすすめレベルMAXでした。
おすすめな理由は
- 誰もが知っている場面
- 雰囲気がすごい
- 目立たないので空いてることも
誰もが知っている名場面


ハリーポッターの本でも映画でも、ちらっとでも見たことがあれば、この魔法の杖のシーンは印象に残っているのではないでしょうか。
このブログでは、USJにハリポタエリアのお店やアトラクションも色々と紹介していますが、さらっと映画を見ていたりするだけでは結構結びつかないというか、「おお、あれか!!」みたいにピンと来づらいと思っています。
映画を見ている時にどれくらいお店や場所が印象に残るかと言われれば、結構難しい。(しっかり見ている人の洞察力と観察眼には驚かされます…)
ですが、この「魔法の杖」のシーンは多くの人が「ピンとくる」シーンだと思うのです。
ハリーポッターが好きな人はもちろん、「ちょっとしか知らないし、随分昔に見たな‥」という同行者であっても、「おお!」と感じやすいのではないかと。
待ち列で、あのシーンの動画だけ見せる、なんていうのもいいかもしれません。
魔法の杖は「買うもの」で、しかも「杖が持ち主を選ぶ」なんて、これまでのファンタンジーの感覚をひっくり返すような衝撃を、目の前で見ることができるのがこのショーです。
雰囲気がすごい
ピンときやすい場面であると同時に、オリバンダーの店の中に入った瞬間の雰囲気がものすごいのです。


オリバンダーの店はお土産ショップもあるので、そちらから入ると、広めの店内に杖がちゃんと並んでいるという感じです。
ですが、ショーのほうは、まずとんでもなく天井が高いですし、ほこりっぽさとか(実際にはほこりっぽくないですよ。笑)、古びた感じとか、そこに魔法が宿っているような空気感が全身を包んでくれます。
ショーも見たいけれど、周りの杖の箱1つ1つも見たいし、装飾品の数々も見たことのないものばかりだし。
目がとにかく忙しくて、大変です。
オリバンダーもまた素敵で…。
ライドアトラクションでは味わうことのできない没入感ですし、屋外のショーともまた違う。
本当にオリバンダーの店に迷い込んでしまったような感覚に陥ることができます。
(それに絶叫じゃないし。笑)
一回見終わった後、もうあと3回くらい並びたい!!!と心から思ってしまうくらい最高のショーです。
「杖売られるんでしょ?」とか言わずに見てほしい!!!
いや、私もそう思っていたので、あれなんですが。
目立たないので空いてることも多い
正直、ほかのアトラクションと比べて目立たないので、パークが空いていると、本当に空いてます。
みんな行列に吸い寄せられていくんですね、やはり。
パークが混雑している時はオリバンダーの店もある程度列ができているので、気になって並ぼうという気になりますが、それでも他のアトラクションなどの方が引力強めですから。
特に、ほとんど人が並んでいないときなどは、「15分で案内」と言われても、ほぼ待つことなく体験できたりもします。
それでこのクオリティの体験ができるなんて‥!!!感動しかありません。
まとめ
USJのオリバンダーの店、正直「杖を買わせるためのショー」みたいなイメージもあって、「まぁいいか」とスルーしていたのですが、もう本当に、後悔しています。笑
さらに言えば、選ばれる体験の余韻がすごすぎて、私今まで何してたんだい?というくらい。笑
三本の箒のときも思いましたが、本当にね、人ってあらゆる場面でいいものをことごとく見落としてるんだな‥と再び強烈パンチを受けました。
今USJのおすすめは?と聞かれたら、「オリバンダーの店と三本の箒」と迷わず答えるくらいに衝撃を受けています。
「いっや、ちょっと魔法界行ってきたわ」って言わずにはいられなくなりますよ。
▪️USJハリポタエリアの記事をまとめて読む(↓)