「ファンタスティック・ビースト」の本の順番は、映画の公開順と同じ。
そもそも「ファンタスティック・ビースト」は「幻の動物とその生息地」をベースにした「映画作品」。
ハリーポッターとは違って、原作小説はありません。
なので、ファンタビの本は普通の小説ではなく映画の「脚本版」です。
脚本版を読むと、字幕や日本語吹き替えで変わったり省かれたりしたセリフや、映像を見ているだけでは分からなかった登場人物の繋がりがよくわかります。
実際・・
誰この人?
がずいぶん解決しました。
この記事では、「脚本版」というちょっと変わった作りになっている「ファンタビの本」について詳しく紹介します。
- ファンタビシリーズの本の順番
- 映画は見たけど本を読んだ方がいい理由
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ファンタスティック・ビーストシリーズの本の順番
ファンタスティック・ビーストは映画シリーズです。
映画は全5作品の予定で、現在は3作目までが公開されています。
ファンタスティック・ビーストの本はハリポタの小説とは違って、「映画の脚本」の状態で出版されています。
ファンタスティック・ビーストの映画については、【最新作3配信中!】映画ファンタスティックビースト見る順番は?ハリーポッターとどっちが先?。
ファンタスティック・ビーストの本・3作品の順番
映画の公開に合わせての出版となっているので、出版されている本も3作品。
本の順番は次の通りです。
魔法学校ホグワーツを卒業した後、大人になった魔法使いはどんなふうに生きていくのか。
どう正体を隠し、その力を隠していくのか。
大人の魔法使いたちの葛藤や迷いが描かれ、その感情が暗い影に飲み込まれて行きます。
ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅
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2017年3月に発売された「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」が第1作目。
主人公のニュート・スキャマンダーを始め、これから物語の中心となっていく大人の魔法使いたち(とマグル)が描かれます。
1920年代のアメリカから物語はスタート。
ニュートは魔法動物たちを研究し、理解し、それを多くの人たちに伝えようと様々な国を旅しています。
後にハリーたちが使うことになる「魔法生物飼育学」の教科書。
ニュートが旅をしながらまとめようとしていたのがこの本です。
ニュートは”いわゆるヒーロー”ではありません。周りの人からちょっと浮いた存在。
人間よりも動物が好き。
ニュートのほか、いずれも心の中にちょっとした問題や傷を抱えたメインのキャラクターたち。
自分の選択を信じながらも上手くいかない日常に苛立ちや迷いを抱えています。
別の世界で生きていた魔法使いとマグルの世界が交差するのが1作目。
可愛らしい魔法生物たちの姿に癒されると同時に、暗い影が見え隠れします。
慎重に少しずつ、そして狡猾に闇が広がっていく様が描かれていきます。
◾️オーディオブックも
「幻の動物とその生息地」にはオーディオブックもあります。
声は、ニュートの日本版声優の宮野守さん。
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ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生
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2018年12月に出版された「ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生」が第2作目。
英語タイトルは”The Crimes of Grindelwald”。
「グリンデルバルドの罪」というタイトルの通り、主人公ニュートが対立することとなる魔法使いグリンデバルドが影響力を増していく様子が描かれます。
怪しく危うく、人の心を言葉巧みに飲み込んでいくグリンデルバルドは、ハリーポッターのヴォルデモートとは違った恐ろしさがあります。
”悪”だと言い切れない・・だから”闇”という言葉が使われるのかもしれません。
ニュートだけでなく、ハリポタではなんでも知っている校長先生だったダンブルドアとグリンデルバルドの関係も少しずつ明らかになっていきます。
ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密
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2022年7月に出版された「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」が第3作目。
最新作です。
舞台はドイツ、さらにブータンへ。
グリンデルバルドは正当な立場から魔法の世界・人間の世界を手中に収めようと企みを巡らせます。
悪役らしく残忍な面を見せながらも、言葉とカリスマ性で人の心を奪っていく姿はさすが大人のハリポタ。
さらに、グリンデルバルドとダンブルドアの関係が物語の大きな軸の1つになってきます。
優秀で力もあり、さらに若さゆえに強い思いもあったダンブルドアだからこそ抱えてしまった、孤独や迷い。
そしてグリンデルバルドとの関係。
ダンブルドアが一人で抱え続けてきた思いを、ニュートや魔法動物たちがどう解いていくのか。
前2作で張られた伏線や謎が少しずつ明かされていきます。
ちなみに、これまでの2作品の本は「ミナリマ」というハリポタやファンタビの様々なデザインを手がけた方の装丁でした。
▪️ミナリマについては(↓)
前二冊は純粋にお話のみの構成だったのですが、三冊目はちょっと違っています。
脚本の途中に、キャラクターの衣装のデッサンがあったり、監督や俳優のコメントが挟まれています。
どのコメントも短いながら、深く考察的。
うわ・・もしかしたらそうかも!?
なんて新しい発見や気づきがあって読んでいて面白いです。
◾️3作品目について詳しく
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ファンタビには原作小説はない!本は「映画の脚本版」
ファンタスティック・ビーストの本は、ハリポタのような小説ではなく映画の脚本です。
ファンタビの本は映画の脚本
「脚本版」と言われると、他の版がありそうに感じますが、脚本版しかありません。
登場人物の名前があって、セリフが書いてあり、状況を説明するような短い文章が書かれています。
文章の中に「カメラをニュートにズーム」とか「パン」とか撮影のための指示が入ってきます。
最初はちょっと気になります。
が、そこはやはりJ・Kローリングの作った世界。
最後の方にはすっかり入り込んでしまいました。
ハリポタの小説のような分厚さを想像していると、ちょっと残念な気持ちにもなりますが・・・。
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私も昨日読みました。
そして一人でホロリとして、あぁぁぁそういうことだったのか・・!となりました。
文庫版も発売されたのでハードルもぐっと下がっています。
映画を見ていても本がおすすめな理由
映画を見て面白かったなら、またはちょっとモヤモヤが残ったなら、本を読むのがおすすめです。
ただし、ファンタビの本は「脚本版」なので、ハリポタと違って映画と全く同じです。
ただ、セリフがメインで進んでいく前後で、人物の感情や状況を描いた文章がしっかり書かれているので、映像だけでは掴みきれなかった心の動きや状況がよくわかります。
ファンタビは大人の魔法使いがお話の中心なせいか、映画では説明が必要最低限。
ハリーポッターだと、ハリーが魔法使いの世界のことを知らなかったりするので、周りの人が丁寧に教えてくれたりするのですが。
複雑な表情やつながりを読み取りきれない場合もあって、私は何回映画を見てもやっぱり「??」となるシーンがいくつかありました。
それが、本を読むことで、あぁここはそういう気持ちでこういう表情していたのねと納得できたり、「?」となっていた部分も綺麗に解消されました。
普通の小説とは違いますが、本で読むことで物語の中に張られた伏線や、キャラクターの感情がより深く理解できます。
あと、これは日本人だからなのでしょうが、本のおかげで外国人の俳優さんの顔と名前がやっと一致しました。笑
ここで出てきたこのおじさん、この人だったんだ・・!!
っていうか、そういう人だったのか・・
だからニュート怒ってたのね!
みたいな。
特に、2作品目の「黒い魔法使いの誕生」ではそれが顕著です。
正直最初の方のシーンは、誰が誰だか分かんなかったんですが、めちゃくちゃスッキリしました。
それから、魔法動物の端的な描写から、映画の立体的でリアルな魔法動物が現れたのか・・と思うとちょっと感動します。
映画を見た人でも十分楽しめる本になっているように思います。
(本の最後には撮影用語がまとめてありました。モンタージュ、とかね。)
まとめ
ファンタスティック・ビーストの本の順番はこちら。
大人の魔法使いたちの世界は、マグルの世界のすぐ裏側にあるので、よりリアルにキャラクターの存在や物語を感じることができます。
それがハリポタとは違うファンタビの魅力。
ますます深く広く描かれていくJ・Kローリングの魔法の世界へ誘われてみませんか?
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映画を何十回も見てるから読まなくてもいいかな・・なんて思っていたのですが、読んでよかった!
ニュートの優しさや動物たちへの愛情。
そしてよく分からなくて「?」となっていた部分も解消されました。
ハリーポッター第1巻、ホグワーツの入学許可のお手紙に入っている「教科書リスト」にニュートの本が載っています。
著者もしっかり「ニュート・スキャマンダー」。
この頃からすでにニュートが存在していたなんて・・。
本・・と言っても小説ではなく映画の脚本版なので、やはり映画も必要・・!
ファンタビの映画はこちらから。