魔法ワールド解説– category –

なんだか最近、またハリーポッターの話をちょこちょこ聞くようになった気がするけど…

そもそもハリーポッターって今どうなっているの?

と思っていませんか?

1997年に1冊の本から始まったハリーポッターの世界は、今もなお広がり続けています。

舞台に、スタジオツアー東京、そして冬にかけて多くなるコラボ商品の発売。

さらに2026年〜2027年には原作小説を忠実になぞった「ドラマ」となることが決まっています。

この記事では、ハリー・ポッターとファンタスティック・ビーストを中心とした魔法ワールドについて、その始まりから現在、そしてこれからをまとめて紹介します。

1997年6月「ハリー・ポッターと賢者の石」が出版される

ハリー・ポッターシリーズの最初の1冊である「ハリー・ポッターと賢者の石」は、1997年6月26日にイギリスの出版社から出版されました。

で、大々的に、ドーンと発売されたのかといえば、全くの逆。

作者のJ.K.ローリングは、8社に原稿を自ら持ち込み断られ、やっとの思いでブルームズベリーからの出版にこぎつけています。

物語の大半は、カフェで書かれました。

整った執筆環境があるどころか、小さな赤ちゃんを抱え、ギリギリの生活を送る中で生まれたのが、ハリーポッターの物語です。

しかも初版はたったの500部。

それが、人の手を介して伝わり、85以上の言語に翻訳され、累計販売数6億部を突破する大人気シリーズとなり、「児童書の出版史上、最も成功した事業」と広く認められることとなります。

▪️作者については、こちらの記事(↓)へ。

イギリスでの小説の発売はこの通り。

1997年6月賢者の石
1998年7月秘密の部屋
1999年7月アズカバンの囚人
2000年7月炎のゴブレット
2003年6月不死鳥の騎士団
2005年7月謎のプリンス
2007年7月死の秘宝

日本では、1999年12月に「賢者の石」が発行されました。

1999年12月賢者の石
2000年9月秘密の部屋
2001年7月アズカバンの囚人
2002年11月炎のゴブレット
2004年9月不死鳥の騎士団
2006年5月謎のプリンス
2008年7月死の秘宝

やや遅れながら、日本語版も出版され、2024年には日本での累計発行部数は3,200万部を突破しています。

2001年11月映画「ハリー・ポッターと賢者の石」公開

2001年11月には、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」が公開されます。

2001年11月賢者の石
2002年11月秘密の部屋
2004年5月アズカバンの囚人
2005年11月炎のゴブレット
2007年7月不死鳥の騎士団
2009年7月謎のプリンス
2010年11月死の秘宝PART1
2011年7月死の秘宝PART2

ハリーポッター全8作品だけでなく、ファンタビも含めたシリーズ累計興行収入は、世界歴代3位の96億ドル(1.3兆円)だそうです。

(1位はアベンジャーズなどの「マーベル」、2位は「スターウォーズ」)

参考:神田外語キャリアカレッジ

2014年7月にはUSJにハリーポッターエリアがオープン

2010年にはアメリカフロリダ州のユニバーサル・オーランド・リゾートに、「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」がオープンします。

ホグズミード村やホグワーツ特急が再現されました。

USJにもハリーポッターエリアが!

そして2014年7月15日にはUSJにもハリーポッターエリアがオープン。

ホグワーツ城や、ホグワーツ特急、ホグズミード村が誕生しました。

2024年には10周年を記念してイベントも開催されました。

2016年続編「ハリー・ポッターと呪いの子」ロンドン上演スタート

2007年7月に小説が完結し、映画も2011年には終わってしまいます。

そんな中、「続編」として生まれたのが舞台作品「ハリー・ポッターと呪いの子」でした。

最終巻から19年後、ハリーたちが親になり、その子どもたちが主人公として描かれる物語です。

完結に満足しつつも、どこかで引っ掛かっていたあの人、この人の心のうちが、優しく癒されていくような物語になっています。

ロンドンでの舞台上演と同時に、脚本版の「ハリー・ポッターと呪いの子」が発売されました。

2016年に日本語版も発売に。

小説じゃないのが非常に残念だったものの、がっつり7冊分のエピソードと繋がるお話で救われたような気持ちになったのを覚えています。

2022年からは東京・TBS赤坂ACTシアターで上演開始

2022年には東京でも「呪いの子」の舞台上演が始まりました。

呪いの子

本家ロンドン版よりぐっと短くはなっているものの、赤坂ACTシアターをハリーポッター上演専用の劇場に作り替える力の入りっぷり。

ACTシアターの周辺には、「呪いの子」に関連する逆転時計のオブジェや、ハリポタの装飾が施されています。

ハリーポッターのグッズショップ「マホウドコロ」や、カフェもできていて、ハリポタ一色になれる素敵スポットが完成しています。

物語は、ハリポタを知っていること前提に進んでいくので、要復習ですが、それ以上に魔法の仕掛けや照明やらが不思議な世界観を作り上げているので、知らなくてもアトラクション感覚で楽しめます。

2016年映画ファンタスティック・ビーストが公開!

2016年には映画「ファンタスティック・ビースト」シリーズの1作目となる「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」が公開されました。

2016年11月魔法使いの旅
2018年11月黒い魔法使いの誕生
2022年4月ダンブルドアの秘密

ハリーポッターと賢者の石より、さらに70年ほど前の魔法界が舞台になっています。

主人公ニュート・スキャマンダーと、魔法動物たちがイギリスにとどまらず、世界を駆け巡るのも魅力の1つです。

対する「グリンデルバルド」は、ハリーポッターでホグワーツの校長を務める「ダンブルドア」とも繋がりがある人物です。

ハリーたち子どもの魔法使いとはまた違った視点で描かれる、大人の魔法使いたちの迷いや苦悩も作品に色を添えます。

2023年ゲーム「ホグワーツ・レガシー」が発売

2023年にはホグワーツを舞台にしたゲーム「ホグワーツ・レガシー」が発売されました。

これがまたなんとも凝っていてすごいんです。

ハリポタより、ファンタビより、ずっと前のホグワーツに通う生徒の一人となって、魔法界に物語の中に引き摺り込まれていきます。

映画でちらっと見たあの場所、原作に登場したあの場所を、箒に乗って飛び回る感動は、一回やってみてこそ分かること。

時間の流れも描かれるので、朝焼けや夕焼けのホグワーツは美しく、夜の森は真っ暗で怪しく恐ろしく、感じることができます。

2023年6月ワーナーブラザーズ・スタジオツアー東京オープン!

2023年6月には、東京の豊島園跡地に「スタジオツアー東京」がオープンしました。

この施設が、もうとんでもなく、広い!!!

天井が、高い…!!!

映画を深く知らなくても、おぉぉマジか、となります。

テレビでときどき登場しますが、体感はあんなもんではありません。

2025年4月18日からは、「炎のゴブレット」をテーマにした展示が始まります。

1つの作品のテーマに沿って企画が行われるのは、開業以来初めてのこと。

イギリスのツアーは、いろいろなテーマで企画が行われているようなので、日本のスタジオツアーにもいっそう期待が高まります。

2026年には原作を忠実に再現するハリーポッターの「ドラマ化」予定

最後は、まだまだハリーポッターこれからなのね…!と思わされる「ドラマ化」のお知らせです。

ハリーポッターの原作は、一冊が分厚いので、映画化にあたってどうしてもまとめたり、省いたりされるエピソードや人物が出てきてしまいます。

それを「ドラマ」にすることで、原作に忠実にやろうではないか!というのがこの大型企画。

10年に渡ってシリーズ化されるもので、原作者のJ.K.ローリングも携わることが発表されています。

すでに、オーディションも始まっていて、撮影は2025年夏から撮影が始まる予定です。

▪️ハリポタの世界をギュッ!とまとめました(↓)