ハリー・ポッターには「続編」があります。
それが「ハリー・ポッターと呪いの子」です。
残念ながら、映画でもなく小説でもなく「舞台作品」なので、イギリスロンドンの公演以外で全ての内容を知るためには脚本本を読むしかありません。
ですが、「呪いの子」は間違いなく、本編の作者であるJ.K.ローリングが描く正当な続編です。
ハリー・ポッターシリーズを7巻全部読み切った。
そんなあなたにボーナスステージ。
完結した物語の人物が、実は「生きていた」と知ったとき、これまでの小説やドラマとは違う新しい感動が生まれます。
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ハリーポッター続編「ハリー・ポッターと呪いの子」のあらすじを紹介

お話自体は、本編の7巻と比べると短いので、あらすじといってもあくまで触りを紹介します。(是非とも読んでほしいので)
舞台は最終巻から19年後の世界
ハリーポッターシリーズの最終巻「死の秘宝」から19年後の世界が描かれます。
最終巻や映画のラストシーンでは大人になったハリーたちの姿が描かれるていので、そこから繋がっていく物語になります。
主人公はハリーの息子
主人公はハリーではなく、ハリーの子どもです。
闇の魔法使いから世界を救った「英雄」ハリーポッターには三人の子どもがいますが、真ん中の男の子「アルバス・セブルス・ポッター」がホグワーツに入学するところから物語は始まります。
ハリーポッターの物語を読んだことがある人なら、この名前がとんでもないことはよくお分かりですよね。
いくらなんでも重い、重すぎるよ、ハリー。
上のお兄ちゃんは「ジェイムズ・ポッター」。
ハリーのお父さんの名前を引き継いだ長男は、自由にのびのびと、まさに「ジェイムズ」のよう。
ハリーの名前をものともしません。
一方のアルバスは自意識強め。
アルバスは、実はハリーによく似ているのかもしれません。
それでもワクワクを胸に、入学したホグワーツ。
だったのですが‥。
組み分け帽子が選んだ寮は‥
ホグワーツの最初といえば、「組み分け帽子」による生徒の寮の決定ですよね。
「呪いの子」でもおなじみのあの帽子が登場します。
ハリーと同じように「スリザリンになったらどうしよう」と不安を抱えていたアルバス。
そして‥。
組み分け帽子の決定はアルバスにとって辛いものでした。
そこからは、もう何をやってもうまくいかない。
その上ことあるごとに「本当にハリー・ポッターの子どもなの??」と囁かれてしまいます。
すれ違っていくハリーとアルバス
父親の影から逃れたくても、逃れられないアルバス。
一方で、父親として精一杯立派に振る舞おうとするハリー。
アルバスへ必死に助言しようとしますが、全てが裏目に出てしまいます。
そう、ハリーにとってホグワーツは唯一の「帰る場所」でした。
ダーズリー家と比べたら、と比べる場所が悪い気もしますが、気の毒な身の上だったわけです。
私たち読者はそれを知っています。
確かにクイディッチでは大活躍だったし、最終的に勇気を持って世界を救うし。
ですが、ロンと喧嘩をして一人ぼっちになったり、初恋が儚く散ったり、せっかく見つけた大切な人との別れがあったりと、なかなかハードでしたよね。
でもそんなことは、子どもにとっては関係なくて。
生まれた時から、完成した「偉大なる英雄ハリー・ポッター」だった父親。
不幸な生い立ちすら、物語をより甘美なものにするスパイスとしか受け止められないのも無理はありません。
ホグワーツはハリーにとって幸せな思い出がたくさん生まれた場所で、友達ができて、仲間ができた場所です。
一方、アルバスにとっては、ことあるごとにハリーと比べられ、できない自分と向き合わなければならない苦痛に満ちた場所。
さて、ここがこの物語の最大の面白さだと私は思っています。
私たち読者にとって、「ホグワーツ」は最高の場所として記憶に刻まれています。
ホグワーツに行けたら、素敵な友達と冒険が待っていて、おいしいご馳走にすてきな天蓋付きのベットで眠れる。
ワクワクした場所でしかなかったわけです。
でも、本当に「みんな」にとってそうだったのか?
秘密の話を三人でしている時、仲間はずれで寂しい思いをした人はいなかったの?
ハリーたちの活躍や友情に、下唇を噛んだ人はいなかったの?
そう問い直すとき、ハリーポッターの物語の世界が、一層深くなる。
それがこの続編「ハリー・ポッターと呪いの子」の最大の魅力です。
是非読んでほしい理由は、こういうところにあります。
もう一人の主人公はドラコ・マルフォイの息子
もう一人の主人公は、なんと「ドラコ・マルフォイ」の息子「スコーピウス・マルフォイ」です。
死喰い人の息子、ということで、こちらもなかなかの苦労人。
しかも、ある「噂」のせいでさらに重たい荷物を背負わされています。
どちらかといえば、アルバスよりスコーピウスの方が大変な立場のはずですが、スコーピウスの方が性格が穏やかというか、いいやつです。
アルバスの身勝手で自分本位な言動を諌めるのが、スコーピウス。
彼の立ち振る舞いのおかげで、物語全体が柔らかくなっています。
こういった登場人物たちがそれぞれに抱えた「事情」が、絡み合ってすれ違っていくさまは、まさに「ハリーポッターの物語」そのものです。
続編「呪いの子」ではタイムターナーが物語の鍵を握る
第3巻「アズカバンの囚人」で登場した「タイムターナー」。
時間を巻き戻すことができるアイテムで、ハーマイオニーがたくさんの授業を取るために使いました。
罪のない命を助けた重要なアイテムでもあります。
その逆転時計が登場するということは、過去や未来を登場人物たちが行き来する、ということになります。
人生には悲しみや怒り、すれ違いだって重要
アルバスとスコーピウスは、ある目的のもと逆転時計で時を遡り、あれやこれやとやってしまいます。
ここまではタイムターナーが登場するとなれば、当然の展開ですよね。
人の気持ちや行動は、「こうやったら、こうなる」という単純なものではないことが描かれます。
あの時の悲しみや怒りが、その後の行動や感情につながっていく。
一直線ではなく、複雑に分岐しながら、たくさんの可能性の中から、たった一つ選ばれたのが「今」なんだと、改めて教えてくれる物語になっています。
「ありえなかった世界」で生きたあの人たち
なんだか現実的な面ばかりお伝えしていますが、もちろんこれは「物語」。
ありえなかった世界で、ありえなかった人同士が、ありえない今を生きている。
その世界線で生きている彼らに、救われる思いがするのも事実です。
もちろん、それは「ありえなかった世界」のお話です。
どんな物語もそうであるように、元通りに戻さなくてはならない。
そうしないと「本来あったはずの今」が消えてしまいますから。
それでも、どんな世界線でもJ.K.ローリング本人が描いてくれた、「ありえなかった世界」に、心を打たれるのは私だけではないはずです。
ほんのさわりの部分ですが、「ハリーポッター」続編「呪いの子」の物語の魅力を紹介してみました。
ぜひ読んでほしい‥!
短いので。
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ハリーポッターの続編「呪いの子」で描かれる優しい世界
ハリーポッターの続編「呪いの子」は、本編の作者J.K.ローリングが描く優しい物語です。
わりと辛辣だったりするところは本編と変わらずですが。笑
両親を亡くし、親としてどう子どもに接したらいいのかわからないままのハリーと、そんなハリーの弱さと情けなさを見抜く、似たもの同士の子ども。
ドラコと比べて、息子のスコーピウスはのんびりした優しい印象だったりと、ハリーポッターの登場人物の凸凹感は健在です。
物語が完結した後も、登場人物たちの人生は続いていて、しかも40近くになった主人公のその後なんて、なかなか拝めるものではありません。
なんだか子ども時代の方が頼もしく見えるくらい、情けないし。笑
あの頃、ハリーと同じように10代だった私も、呪いの子のハリーとばっちり同世代。
子どもの頃には大きく立派に見えた大人たちが、実は弱くてカッコ悪い部分を必死に隠しながら生きている。
そんな現実っぽい垢むけなところも、やっぱりハリーポッターです。
続編「呪いの子」は、大人になったからこそ深く味わえる物語なのかもしれません。
まだ読んでいないあなたがうらやましい‥!!
■同じように響くのがハリーたちの「同窓会」
▪️舞台も素敵でした




