ハリーポッターの本には色んな種類があります。
なかでも異彩を放つのが「ミナリマデザイン版」。
ちょっと怪しげだけど、どこか知っている気がする??
このミナリマデザイン版は、ハリーポッターの映画で入学許可証のお手紙や、吼えメールなどをグラフィックデザインを手がけたデザイナーによる特別装丁版なのです。
実は私も最近知りました(汗)
現在「アズカバンの囚人」まで3冊が発売されているミナリマデザイン版。
最初の「賢者の石」を購入したので紹介します。
▪️ミナリマについてもっと読んでみる
そもそもミナリマって何?
ハリーポッター映画に登場するあれやこれやが「ミナリマ」のデザインです。
ハリーポッターの印象的なシーンにはミナリマのデザインがある
一番わかりやすいのは、入学許可証。
蛙チョコレートのパッケージも。
ハニーデュークスのデザインや・・
日刊預言者新聞。
さらに、映画の中で印象的なブラック家の家系図もミナリマのデザインです。
ハリーポッターの映画だけでなくファンタスティック・ビーストでも、デザインを手がけているのが「ミナリマ」です。
2人のデザイナーが組んだ「ミナリマ」
デザイン・スタジオ「MinaLima(ミナリマ)」は、2人のグラフィックデザイナーによるものです。
そもそも「賢者の石」の映画でタッグを組んだのがきっかけで、その後もハリーポッター全作でさまざまなデザインを手がけてきました。
ファンタスティック・ビーストのデザインも「ミナリマ」によるもの。
ミラフォラ・ミナとエドゥアルド・リマで、二人の名前から「ミナリマ」なんだそう。
写真はトークショーの様子。
関連記事>>>2023年12月「ミナリマ」大阪トークショー!詳細と感想まとめ
ミナリマ・デザイン版の「ハリーポッターと賢者の石」
では、ミナリマ・デザイン版とは何なのかと言うと・・
ミナリマデザイン版はもう1つのハリーポッターの世界
ハリーポッターの映画のお仕事の後に、ミナリマの二人が思い描く「ハリーポッターの世界」を改めて表現した作品です。
映画の中でもう完全に完成しきって、多くの人の頭の中にイメージが出来上がっている状態。
世間の人の頭の中もそうですが、ミナリマさん自身が、がっつりデザインに関わっていて、思いっきり映画でイメージが固まっているわけですよね。
そこにもう一度、新しい世界が作られています。
だからこそ、映画とも小説と同じ匂いがするようで、どこか違う。
世間のハリーポッターの雰囲気をどこかに引き継ぎながらも、美しくも、不思議で、独特な色合いとイラストで描かれる「もう一つの」ハリーポッターの世界。
仕掛けページ
ミナリマ・デザイン版の大きな特徴が「仕掛け」ページです。
賢者の石には8つの仕掛けがあります。
これがまた・・素敵。
しっかり保護されています。
保護用の紙を外すと・・
よくよく知っているはずのホグワーツ城も二人の魔法にかかるとこの通り。
グリム童話のイメージが私の中ではとても近いのですが、どうでしょうか。
日本にはなかなかない色使いです。
そして背表紙もまた素敵。
368ページのハードカバー本なのでこの厚みです。
海外の本って、日本の本とは違ってこの背表紙が素敵。
タイトルのフォントもかなり独特なので、背表紙を見ているだけでもワクワクします。
もう少し中身が見たい!と言う方は公式サイトに動画もあります。
文字は小さめ
文字は小さめです。
これは英語版ですが、日本語版もそこまで変わらないサイズでした。
ペーパーバックよりは若干文字が大きいので読みやすいです。
イラストや仕掛けが楽しませてくれるので、ハリーポッターを英語で読んでみたいけど
アルファベットばっかりは・・
という場合にもおすすめ。
ミナリマ大阪の店舗には、本の中の仕掛けが展示されていました。
どのシーンの・・何??笑
私は小説何度も読んだファンですが、わかりません。笑
そういう意味でも、やっぱり「新しい」ハリーポッターの世界なのかも。
現在第3巻まで発売中です。
発売されているミナリマデザイン版は3冊
現在発売されているミナリマデザイン版は3冊です。
ハリーポッターと賢者の石
2020年10月に発売されたのが、「賢者の石」。
368ページのフルカラーに、8つの仕掛けがあります。
ハリーポッターと秘密の部屋
2021年10月に発売されたのが2巻目の「ハリーポッターと秘密の部屋」。
こちらも400ページの大作で、8つの仕掛けが。
ハリーポッターとアズカバンの囚人
2023年10月に発売された最新刊が「アズカバンの囚人」です。
480ページに8つの仕掛け。
ちょっと高価な本だけど、買う価値はありすぎる
ミナリマ本はここまで凝っているので、本としては「高い」です。
でもその分、イラストがあったり仕掛けがあったりと本当に美しい。
物語はそのままなんだから買わなくてもいいかな・・と思っていましたが。
なんだか宝物みたいになっています。
ミナリマのデザインした本
ミナリマのデザインがわかる本は他にも。
マジック・オブ・ミナリマ
2022年11月に発売された「マジック・オブ・ミナリマ」という本。
デザインの下書きがあったり、とにかくカラフルで、とにかく情報量が・・すごい・・!!
ハリーポッターの現場にデザイナーとして別々に呼ばれた二人の出会いや、なぜ一緒に仕事を組んでやるようになったのかなど「二人の物語」も描かれています。
元々は英語版だけの出版だったけど、後々日本語版も出版されることになったのだそうです。
魔法使いの旅 魔法映画への旅
ファンタスティックビーストに関する本も。
最初の作品、魔法使いの旅のデザイン本。
新品は英語版のみ見つけられました。
黒い魔法使いの誕生 魔法のアーカイブ
黒い魔法使いの誕生についての本。
ちなみにこちらも買ってみました。
私は映画はハリーポッター以上にファンタスティックビーストが好きです。
どこまでも細かい世界観と、現実の国や街が舞台になっているところ。
細かいデザインの1つ1つが歴史を持っているように感じられる・・
その理由が伝わってくる気がします。
一部のアートはこんな風に「本物」です。
ティナからクイニーに宛てられたパリのポストカード。
裏側にはしっかりメッセージが描かれています。
美女と野獣など名作のミナリマ・デザイン本も
不思議の国のアリスや、美女と野獣といった「名作」も、ミナリマの手にかかれば・・。
ミナリマさんは、ハリーポッターのお仕事の後、お二人でいわゆる「童話」、たくさんの人が知っている物語を仕掛け本にしています。
英語版だともっとたくさんあります。
Amazonで私が見つけられた範囲ですが、7冊ありました。
まとめ
ハリーポッターの世界と切り離すことの出来ない「ミナリマ」。
小さい頃に映画を観ていた時には気づかなかったけれど、実は頭の中のハリーポッターの世界観はミナリマのデザイン・・
というのがなんだか不思議な感覚です。
大人になってファンタティックビーストを見た時に、世界観がどこまでも現実のすぐ裏側にあるような感覚がありました。
それは、1つ1つに世界観や物語を持たせて作り込む、裏方さんの姿がある。
そんなことを教えてくれたのがミナリマのデザインでした。
そして・・ハリーポッターのスタジオツアーも。
スタジオツアーは本当に広い・・というか天井が高い・・!!
この写真のデザインもかなりの大きさです。
左の奥に写っている、写真やお手紙などのデザインと比べるとちょっとわかりやすいかも。
とにかくデザインや世界観に飲み込まれる感覚を味わってみるのも楽しいですよ。
▪️ミナリマについてもっと読んでみる