何度も舞台脚本を読んできました。
発売してすぐ読んだので、結構覚えてるくらい。
あのセリフがない、とかあのシーンは?とかが言えるくらいに読んでます。笑
・・ですが・・
これは、舞台で見る価値がありまくる・・!!!
後半、号泣でした。
ずーーっと泣いてた。
ハンカチ必須。本当に。
全く知らなくても面白いとは思うのですが、やはり、物語を知っているからこそ感じる、「救い」みたいなものがたくさんある。
ハリーポッター7作品の登場人物、そしてそれを見守った私たち。
もしかしたら、作者のローリング自身も。
こんな「エピソード」をどこかで望んでいたのかもしれない。
それが一番の感想です。
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ハリーポッターと呪いの子、舞台の感想は?
感想は・・
最高。
いや、もう一回見にいく。笑
一回も寝なかったです。
変な感想ですが、劇場の寝心地の良さったらないので、ちょっとでもつまんないと、前半いつの間にか夢の世界・・なんですよね。
が、本当に一回も寝ませんでした。
結構テンポがいいので、飽きません。
場面転換やセットのチェンジが秀逸で、とにかく、くるくるとステージが表情を変えていきます。
とにかく見るので忙しい。
広がったり、小さくなったり・・極めつきは会場全体が・・揺れます。
(意味わかんないように書いてます。笑)
脚本は本物の「舞台」あってこそと納得
舞台脚本でも、十分に物語は伝わってきます。
何度も読みましたし、感動しましたし。
正直、舞台行かなくてもいいかな、なんて思ってました。
小説の場合、小説を読んでいれば、映画は見ていなくても十分・・というのはアリだと思うんですが、舞台は全く違いました。
あくまで「脚本」なので、セリフとト書きしかないわけです。
細かな表情とか情景とかは、想像で足していくしかなかった。
それが、一気に舞台の上で混じり合って、完成する。
・・半分も物語を味わえてなかったな、と。
もう・・泣いちゃいます。
映画と違って、CGとかないわけです。
だからこそ、「立体感」がある「魔法」がすごすぎる。
目の前で本当に起こっている・・!!っていう現実感が迫ってくる感覚です。
会場全体が震えるような錯覚を起こすようなシーンもあったりと、とにかく「実体験」型。
あらゆる「映像」に慣れているからこそなのか、映像じゃない「リアル」が、魔法と相まって不思議な感覚を呼び起こします。
個人的には、USJのハリーポッターのアトラクションより何倍も現実感ありました。
やっぱり「目に見える」って・・すごい。
視力1.0で、一番後ろからの観覧です。
が、階段やセットが重厚で細かく作ってあるおかげなのか、べたっと一枚の絵みたいに見えたりしないんです。
ちゃんと、奥行きが感じられる。
正直、ショートして舞台の演出見に行くだけでも楽しめる気がします。
やはりハリーポッター「専用劇場」の意味・・です。
作り込まれたセットや美術・音響がつくる現実感
「呪いの子」の素晴らしさを作っているのが作り込まれたセットや美術、音響。
ハリーポッターの「スタジオツアー」でも痛感したのですが、ハリーポッターの美術は、瓶1本、ほこり1つ、汚れ1つにも手を抜かない。
だからこそ「現実感」が生まれる。
“魔法の力は、現実から生まれてこそ強くなる”
スタジオツアーのこの言葉を見て納得しました。
これは「呪いの子」でも、しっかり。
階段ひとつ、舞台奥まで続くセット一つとっても、見たことないクオリティー。
安っぽいところが全くないので、もうそれだけを楽しむ目的でも十分なくらいです。
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「ショー」としても楽しめる舞台
舞台・・というより、ディズニーランドの「ショー」のよう。
思い浮かんだのが、ディズニーランドの「フォレスト・シアター」。
フォレスト・シアター、大好きなんですが。
フォレストシアターには、ディズニーのプリンセスたちが登場します。
語り手はミッキーやミニーなので、プリンセスは喋らない(多分)のですが、「うわぁぁあ」ってなるんです。
心をぎゅっと掴まれるというか。
それは、そのプリンセスをちゃんと「知っている」からなんだと思います。
黄色い衣装を着ていれば、美女と野獣のベルだとわかるし、青いドレスならシンデレラ・・みたいに。
そして、その姿に、物語が頭の中に甦る。
そこまであっての「感動、号泣」なわけです。
物語を「知っている」からこその感動も
そんなわけで、呪いの子は、見る側にも「求められるもの」があると感じた舞台でした。
ただ楽しませてもらう「のみ」ではない。
結構テンポ早くて、セリフも相当早口なわりに、全然説明してくれないんですもの。笑
もちろんちゃんと「履修済み」の人間からしたら、その店舗で十分なんですが。
「セドリック」と言われれば、その顔や半生が浮かぶし、列車の汽笛をきけば、そこはホグワーツ特急「9と3/4番線のホーム」だと分かる。
あくまで、この事前「共有」が出来ていてこそ感じられる感動があるように思います。
救われる展開も・・
7年に渡るハリーポッターの物語の中で、命の火を消してしまった人物たち。
それが、何かしらの形で登場するのが、「呪いの子」です。
それが「逆転時計」のギミックでしたよね。
で・・
あの人、この人。
出てきた瞬間に・・もう胸が詰まる。
本編では結構「救われない展開」も多かった。
それが、現実とは違う世界線であっても、ちょっとだけ救われた気持ちになります。
でもそれって、その人物がどんな時間を過ごしてきたかを物語として知っているからこそ・・なわけで。
そういう意味で、原作・映画ファンはともに絶対楽しめます。
特に、本や映画で「悔しくて、切なくて・・」ってなったなら。
J.Kローリングの願いなのか、ファンの願いなのかはわかりません。
でも、どこか別の世界線でもいいから、あの人に、こう伝えてあげたかった。
こう言いたかった・・
あなたのおかげで、この世界はこうなりましたよ。
って伝えたかった。
そんな願いを、J.Kローリングが舞台を通して叶えてくれたのかな・・と感じます。
だから、舞台でどんなに人気が出ても、好評になっても、おそらく小説にはならないんだろうな・・とも思えたかも。
(いや、知りませんがね。私が思っただけなんで)
舞台「呪いの子」は”ボーナスステージ””夢の共演”
舞台「呪いの子」はある意味、ハリーポッター「ボーナスステージ」みたいな表現がしっくりくる気がします。
ハリーポッター、オールキャスト、夢の共演
って感じ。
さらに言うと、ボーナスステージなので、結構本編の物語を拾っていく展開になります。
物語のあらすじ・・くらいならまだいいのですが、深めに掘ってくるキーワードもあったりして、知らないと「??」ってならないのかな・・と。
これからも長く続いてほしい・・そのためには生粋のハリポタファンだけが満足しててはいけないなと・・。
なので記事にしました。
一緒に行く人がハリポタ未履修なら>>>つまらないを最短解決!ハリーポッター初心者も舞台「呪いの子」が分かる本編解説
舞台で完成する「ハリーポッターと呪いの子」の位置付け
日本人と魔法って・・どうなの?って思っていましたが、余計な心配でした。
本場の舞台って、すごい。
それと同時に感じたのが、「呪いの子」はどこまでも「舞台のため」に書かれた作品だなということでした。
確かに「続編」なのですが、物語そのものに、そこまで新しい展開があるわけではありません。
ハリポタ本編のような大きなストーリーや、ファンタビみたいな大冒険があるわけではありません。
それよりは、ハリーの中にくすぶって、大人になって、親になったからこそ、初めて生まれた葛藤とか、そういうものが回収されていく・・
という感覚のほうが正しい気がします。
それは、ハリーだけではなくて、ほかの登場人物もそうなのかも。
メインとなるハリーの子供たちの物語に見せかけて、どうしようもなさを抱えたままの「大人」たちの物語なのかも。
本編8作品目、ではなく「続編」なんでしょうね。
ちなみに、東京で公演されているのは、休憩込みで3時間40分。
ロンドンの公演では
1部:2時間40分
2部:2時間35分
・・とんでもなく長いんです。
ロンドン公演の脚本には、東京公演にはないシーンやセリフがあるので、舞台前はもちろん、舞台後もさらに楽しめます。
ハリーやハーマイオニー、ロンが活躍するのを見つめていたのは、私たち読者だけではなかった。
そんなところにも、ひとつ救いのある展開が加わります。
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イギリスに観にいきたい・・。
「ハリーポッターと呪いの子」舞台を楽しむための準備
結構な深さで、全編をおさらいしておくと「楽しめます」。
間違いなく。
あくまで「続編」ですから、色んな出来事がさらさらっと説明されます。
その時、しっかり知っている人の場合は、そのちょっとの説明に刺激されて、溢れるくらいにその時のシーンのイメージが流れ込んでいます。
その状態で次の展開・・となれば、もう「ぐはぁぁぁあ」なわけです。
例えば・・・
- 分霊箱の定義、ハリーとヴォルデモートのつながり、
- ダンブルドアとハリーの関係
- 3校対抗試合
- セドリック・ディゴリー
3校対抗試合なんて、超分厚いので、いちいち説明していたら、終わらない・・。
ですし、演出上、あの試合を全て舞台上で表現するには無理がある。
観客の持っているイメージに頼る部分も多くなります。
これはこれで、個人的にはめっちゃいい表現方法で好きでした。
ですが、それもイメージが自分の中にあるからこそ。
とにかく、3校対抗試合が出てくる、映画「炎のゴブレット」で映像のイメージを改めて入れておくのは必須です。
今日だけ私に騙されて。笑
舞台「呪いの子」は、「死の秘宝」PART2「ラストシーン」からの続きの物語です。
とにかく時短を目指して見るなら、「PART2」だけでも。
ハリーとホグワーツの関係も改めて心の中に刻んでおきたいところ。
賢者の石は、本がおすすめ。
映画には描かれない、ダーズリー家でのハリーと始まりの日の物語は必須です。
この話って細かくは映画には出てないんじゃないかい?みたいなところもあるので、やっぱり原作も読んでから挑みたいところ。
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それから、マクゴナガル先生のお話は、読んでおいてほしいかも。
「ハリー・・・!!!!!」ってなります。
まとめ
本だけでなく、映画で強烈にハリーポッターのキャラクターについてはイメージがついている。
しかも日本人かぁ・・と思っていました。
が、本当に「ショー」として面白いです、最高です。
出てくるセットや舞台の使い方、小道具まで見たことのないクオリティー。
見たことあるなら、それは「ディズニーランド」の装飾だなと。
“魔法の力は、現実から生まれてこそ強くなる”
映像でもない、CGでもない、「生」の感動がある舞台の素晴らしさを痛感しました。
素敵な時間に・・感謝。
チケットや、カフェ、マホウドコロ(グッズショップ)の予約も、すっきり終わらせておきましょう!
「ええ予約・・???」ってなるので。
>>>舞台「ハリーポッターと呪いの子」チケット・カフェの予約〜準備
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